新しい季節へ
本日、私の担当はJrを卒業します。
私はジャニーズJrの平野紫耀くんの担当を3年程していた。
しかしこの3年間はとても人に誇れるようなものではなかった、と後になって強く思う。
私は基本的に、グループの雰囲気を好きになってから各々を好きになるという典型的な箱推しタイプだったため、今までに「担当」という人はひとりもいなかった。
どうしたら担当だといえる人ができるのかいまいちよくわからなかった。
しかし担当という言葉に憧れを抱いた私は、単に保存をしていた写真が1番多かったからという理由だけで紫耀くんを担当だと言い始めた。
今振り返ってみても馬鹿だなぁと自分でも思う。
でもいつの間にかすっかり虜になっていた。
歌や踊りはもちろん、くしゃくしゃの笑顔で笑うところも、人一倍仲間思いですごく優しいところも、ちょっとおバカなところも、紫耀くんのすべてが愛おしく思えてきて本当に本当に大好きになった。
しかし好きだった故に自分が思い描いていた景色との差についていけずとても苦しかった。
大好きな紫耀くんの側に大好きな人達がいないことがこんなにも悲しくて辛いものだとは思わなかった。
今までたくさん見ない振りもした。
どうしてこうなったのだろう、と考えても仕方がないことをずっと考えて涙が溢れて止まらなかった時期もあった。
ずっと現実を受け止めることができなくて、担降りをしようと考えたことだって何度もあった。
追いかけることがしんどくなって距離を置いていた時期もあった。
それでも紫耀くんを見るとどうしても好きだという気持ちが溢れて止まらなかった。
帝劇の舞台だって、夏のコンサートだって行く勇気がでなくて、いつか行ければいいやぐらいにしか思ってなかった。
紫耀くんに会ったのはたった一度だけ。
''ジャニーズフューチャーワールド''の大阪公演。
紫耀くんと関西Jrが出ると聞いて絶対いかないと後悔する、そう思った。
大好きな人達で溢れていたその公演。
ずっとずっと待ち望んでいた光景がそこにはあった。
雑誌でもテレビでも関西Jrと紫耀くんが一緒に並んでいる、その事実がただただ嬉しかった。
二度と見ることはできないとさえ思っていた景色。
このまま時が止まればどんなにいいことか、とさえ思った。
もしかしたら夢を見ていたのかもしれない、そう思えるぐらい幸せな時間だった。
ジャニーズフューチャーワールドがあって本当によかった。
そしてデビュー発表。
年が明けて今年もJr祭りがあったら行きたいなぁなんて呑気に考えていた矢先だった。
その知らせを聞いた時は、やっとかと思った。
ついにこの時がきてしまったのか、と。
周りの子が泣いてる中1人だけ涙すらでてこなかった。
それよりも残ったJrの子達の心配までしていたぐらいだ。
覚悟はもうすでにできていた。
ずっと前からデビューと言われ続けてきた。
むしろ思っていたよりも遅かったぐらいだ。
正直なところデビューと同時に担当を辞めようと思った。というよりかは辞めるとまで決めていた。
素直に応援できない、そう思った。
これまで何度も何度も傷ついてきた。
もう楽になりたい、とすら思った。
それでも、やっぱり昔の映像を見ると涙がとまらなかった。
ああ、こんなに大好きなんだなって改めて思った。
私は担当を降りることはできなかった。
これは、私の気持ちが弱いせいだと思う。
嫌いになりたかった。
嫌いになれたらどんなに楽なことか。
それでも無理だった。
それぐらい紫耀くんのことを大好きになっていた。
正直なところ今はまだ素直に応援してると言うことができない。
まだまだなにきんの皆のことが大好きだから。
それでもいつかは大好きだって素敵だよって言えるようになりたい。
それまでは静かにひっそりと応援しようと思う。
本当に沢山の愛をありがとう。
あなたを応援することが出来て本当によかった。
たくさん泣いたこともあったけど、その分たくさん笑顔にもしてくれた。
本当に幸せだった。
今まで素直に応援できなくてたくさん傷つけてごめんなさい。
でもそんなファンにでも優しいあなたがずっと大好きだったよ。
あの時あなたを好きになったことは決して間違いではなかった。
本当に本当にありがとう。
ずっと言えなかった言葉。
デビューおめでとう。
幸せになってね。
きっと誰も悪くなかった。
みんながみんなそれぞれに充分苦しんだ。
だからこれからは前だけ向いて突っ走っていって欲しい。
今日はJrとしての最後の日。
たくさんのありがとうとおめでとうを込めて。がんばれ。
これからも輝いてね。